梅雨シーズン真っ只中のこの時期、2009シリーズ第2戦は敢行された。
開催日の2〜3日前から天気予報ばかり気にし、予報によれば開催日は「夕方3時くらいまで降水確率30%じゃん!ラッキー!」と喜んでいたが、開催当日は、大どんでん返しの雨…しかも明け方は「豪雨」と来たもんだ(〒_〒)
天気予報を信じて、前日に結構なエグい設定をし、眠い目とダルい身体に鞭を打ち努力して作ったコースも水の泡となり、当日の朝から再びコース設定に悩まされる…
とりあえず、水掃けが良く、引き回しやレスキューに好都合な場所を選び、設定し直した。
朝、「豪雨」の状況だったので、ドライバーズミーティング時に「競技の流れや状況次第で、今回は3セクションになります。」と選手達に告げ、第2戦の幕を上げる。
第1セクションは、中央広場のすぐ脇のロック地帯をチョイスし、設定は表彰台(岩)のそばにある2本の立木の間をスタート地点にして、ロック地帯の好きなラインを通過してゴールという設定で、欲張り皆さんの気になるボーナスコースは?というと、ゴール手前10メートル辺りから中央広場に飛び出すヒルクライムを登り切ったら「ボーナス認定!」という設定で、やはり熟練者になればなる程「俺だけは行ける!」と錯覚を起こした方々が数名おり、無念にも全て登れず終いで、達人たちの悔しさの顔が浮かぶ…
続く第2セクションはSSとし、最初の設定は中央広場のバスとバスの間がスタート地点で、好きなラインを通過して、表彰台脇でゴール!という設定で、ボーナスは?というと、ゴール直前に第1セクションで使ったロック地帯を通過すればボーナス認定!
だが、このセクション、大変な事態に…
トップランナーから5番手まで走ったのだが、全ての車が途中でスタック!
よくよくコースを見たら、スタートから50メートル辺りの地点が掘れに掘れて全車がスタックするくらいの地形になってしまっている…
このままでは、競技が成立しないと踏み、第2セクションの仕切り直しを行った。
仕切り直した第2セクションは、表彰台脇をスタート地点とし、上に登って約100メートルくらいの地点でUターンしてゴール!という設定。
ボーナスは、スタート直後にしろゴール直前にしろ、スタート地点脇のロック地帯を通過して真ん中の立木を中心にUターンして来たらボーナス認定!という設定。
このセクションは、かなり惜しい選手だらけで、ちょっとしたラインの選択ミスから、失格になった選手が多数!
そこで、まざまざと達人クラスの熟練選手達が見せつけてくれ、バック減点無し!も数名、1、2回のバック減点でクリアーも数名おり、熟練者達のレベルの高さに嬉しささえ覚えた。
遅いインターバルを挟み、最後の第3セクション開始は午後2時半くらいだった。
コースの場所及び設定は、中央広場のすぐ下で、ここ数年使って無かった場所で、ちょっとしたロックと砂に近い土質の水掃けの良い場所だ。
スタート地点は、車1台分くらいの大きさの低い大岩が行く手を阻み、大岩を超えれば、目前に立木が現れるが、左右にラインを選べ、今度は目前に小高い丘が現れ、通過ラインは、その丘の左右で、通過直後にゴール!という設定。
当然ボーナスラインも存在し、設定通過ルートは、大岩を超えた後、目前の立木と小高い丘の真ん中に立つポールを中心に綺麗に8の字のラインを完成させ、最後に2つある出口の岩場を通過すればボーナス認定!となる。
このセクションでは、見せてくれましたよ〜!第1戦に引き続き第2戦も優勝したドロップアウトの佐藤 隆選手が華麗なるアクセルターンでボーナス付きオールクリーンを!
勿体無かったのが、吉田選手と福山選手で、吉田選手は綺麗に8の字を閉じて無くゴールしてスタンダードの得点に終わり、また福山選手は、綺麗に8の字を通過したのだが、最後のゴールを通常出口を出て、敢えなくボーナスゲットならず…という結末で、福山選手がゴールした瞬間、周りのギャラリー達からは、勿体無いという意味合いの「ウワァ〜とかエェ〜!?」という悲痛の叫びにも似た言葉が漏れ、会場中がざわついたのは皆さんの脳裏にも浮かぶでしょうか?
でも勝負は勝負!
少し冷たくも思うでしょうが、私達オフィシャルが公正なジャッジメントを下さなければ勝負事である競技は成立しない。
身内だからとか、仲が良いからとかの理由で、競技主旨やジャッジメントが曖昧になるのは、もってのほか!と私は思う。
生意気にも厳しい事を書いたが、良き御理解を願いたい。
続く第3戦(王座決定戦)は、願わくばドライコンディションで行いたいものだ。
最後になりましたが、参加者の皆さん、ギャラリー皆さん、またスタッフ皆さん、お疲れ様でしたm(_ _)m
また、協賛各位皆様、今回も多大な御協力、誠にありがとうございましたm(_ _)m
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