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No.254
東北及び北陸地方に「大雪警報」が発令されている最中、私に「素敵!」?な仕事が廻って来た。 その仕事内容は?というと、土曜日に新潟から荷物を積んで、日曜日下ろしの茨城向けだ! 今シーズン、本格的な雪道を走ってない私にとって非常に嬉しくなる仕事内容である! そんな訳で、金曜日の夜11時頃から出発し、まずは軽い脚馴らしの感覚で、白石市から国道113号線へ入り一路新潟へ… 案の定、路面はシャーベットあり、圧雪ありで、なかなか楽しめる(*^-^)b そして、峠の頂上に近ずくにつれ、深雪へと… とりあえず、深雪の路面でもタイヤ及びトラックをブン回し進めるように、駆動軸の真上付近に「重し」としてのパレットを20枚程積んで来た。 そして雪以外、何の障害も無く順調に新潟へ到着したのは、午前2時過ぎくらいで、とりあえず後への仕事に対しての活力剤として一杯飲んでから夢の中へと…(-.-)zzZ 午前10時頃には酔いも抜け、寝起きも快調(*^-^)b 途中の道の駅で、顔を洗い用を足し、積み場へ到着したが、荷物が出来ておらず少々待たされ、午後1時半過ぎ頃に積み込み完了(^O^)/ さぁ、豪雪地帯を抜けて茨城へ向かうぞ〜!と意気込んで走り出したは良いが、その豪雪は、最悪のシナリオをも持って来た… 最悪のシナリオとは、豪雪や吹雪で東北及び北陸地方の高速道路のあちこちが通行止めになり、その影響で付近の一般道路は「大渋滞」に… そして、その渋滞でトロトロ走らなければ楽に走破可能な道も、ちょっと登り勾配だと登れなくなり、スタックや仕切り直しを必要とする… とりあえず、会津若松までは楽しく?快調に走って来たのだが、会津若松の街を抜ける頃から「悪夢」は始まる(T_T) まず第1の難関は、会津若松の街を過ぎると国道49号線のダラダラと長いヒルクライムに差し掛かる。 このヒルクライムの路面の表面が、一旦溶けて間髪入れずに凍ってしまい、郡山方面へ進みたくとも進めずに、泣く泣く逆の会津若松方面へ逆戻り… 頭の中で、何か良い策や道路は無いか?と色々考え、とりあえず会津若松から南会津方面へ向かう。 頭の中では、過去に走った経緯のある国道400号線や国道121号線の福島県から栃木県への峠越えは「自殺行為」に等しく、自分がいくらマゾっ気があると言っても進入したくは無い道路だ! そして脳裏に浮かんで来たのが、何年か前に新しいトンネルが完成し「素晴らしい道路」になりましたよ!というラジオ放送を思い出し、足を向けたのが国道289号線で、頂上付近の困難なワインディングを迂回出来る「甲子トンネル」というのが完成して凄く便利になった!という情報も聞いていた… だが、それらの情報は「冬」以外に当てはまり、私みたいにナメた感覚でアタックすれば、映画「八甲田」のように遭難する恐れさえもあり、冬は、それなりの車やタイヤで、それなりの装備(非常食や衣類等)で向かうのが必須条件である。 私は、会津若松から国道118号線をひたすら走り、若干ヒルクライム気味の場所でトロトロ渋滞にハマり、途中何度か仕切り直しをしながらも国道289号線へ辿り着く… そこまで行く間に、前を走ってた邪魔な輩も殆ど居なくなり快調快調♪ そして下郷の街中から国道289号線へと左折「ワ〜ォ♪ヒルクライムだけど広くて立派な道路だ!」と喜びながら快調に登って行く。 そして、ついに大本命の悪夢がやって来る…(T_T) 麓から5〜6キロ進んだ辺りの右側に「道の駅下郷」があり、そこを通過したあたりから急激に道幅が狭くなり、更には勾配もコーナーもキツくなって、快調に登って来たスピードやパワーは「全て食われ」失速し、お手上げ状態に… 吹雪で後ろが見えにくい中、バックを強いられる。 左側は非常に見えにくく、他車も殆ど来ないので、右側を目安にバックを始め、ちょっと油断したら右側の雪の壁へと「吸い込まれた…(≧▽≦)ゞ」 揉み出しで2回程動いたが、やはり雪の壁からは脱出出来ず、小休止へと。 小休止してる間「あ〜この20キロ先は、ロデオの皆さんが住む白河なのに…」と思いながら脳裏には映画「八甲田」が… 「こんなトコで遭難なんかしてらんねー!」と意志を強く持ち、か細い声で「腹減った、遭難する、助けて〜」と私が電話したのは、そう!白河在住の深谷氏である。 彼は、菓子パンやおにぎりの食材をたくさん手土産に持って来てくれ、空腹で餓死しそうだった私には彼が神様に見えたのは言うまでもなく、2〜30キロ離れた雪道の峠を越え、わざわざ食材を届けに来てくれて、本当に嬉しかった! そして、スタックした私のトラックをとりあえずランクルで引っ張ってもらってみたが、やはりダメ(-_-#)…動かない… ランクルでは、どうにもならないので、家庭を省みず出向いて来てもらった深谷氏には丁重にお礼を言い、帰宅してもらい1人で考えたのが「そうだ!エアサスで車高を上げて、トラックの下にある雪を避ければ動くかな?」と思い、トラックの下に潜りもがく事約30分、障害になってるような雪を全て避け、再び揉み出し作業に取り掛かる。 ニヤリ(`∀´) ついに動いた! 一気にバックし、そのまま道の駅へ走り、街灯のある明るい場所で、工具箱の奥の奥へしまい込んであったチェーンを取り出し、取り付け作業をしていると、なにやら妙な車達が3台程やって来た… な、な、な、な、なんと深谷氏が仲間を引き連れて再びやって来てくれた! 周りには民家も何も無い場所で、1人寂しく遭難しそうになってるところへ、心配してくれて、再度来てくれたのだった。 そんなこんなで、みんなとダベリながらチェーン掛けも終了し、登れなかったヒルクライムへ再アタック! おっ!調子良いな!と思いながらもまたまた登れず、なんと今度はチェーンがブチ切れて外れ、ようやく登る事を諦めたのは、その場所に着いてから約5時間後であった。 深谷氏と仲間達に深々と礼を言い、トラックは再び会津若松方面へと向かう事を余儀なくされた。 夕方には、スタックだらけで大渋滞の国道49号線も、その時間には邪魔な輩は一切おらず、快調そのもので、あっという間に白河まで辿り着き、とりあえず揉み出し作業等で激減した燃料を補給し、通行止めが解除になっている白河インターから高速に乗り、荷下ろし先の茨城にフラフラになりながら辿り着いたのは、明るくなった朝の6時であった… いや〜、ホント今回は深谷氏とその仲間達に助けられた! 彼等が来なかったら泣いてたかも(笑) 皆さんも単独のスノーアタックには御注意下さい!
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