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No.377
日本の物流システムは、世界に誇れる程レベルが高いのは皆さん御存知でしょうか? 今朝もテレビで特集してましたが、発送してから配達されるまでの時間の短さや、お客様から預かった荷物をいかに破損せずに無事送り届ける為の梱包資材の開発等、素晴らしさを挙げたらキリが無い! ロシア等では、国内の配達であっても下手すりゃ1ヶ月も配達に時間が掛かるらしく、また発展途上国等に於いては、物流システムすら無く、バスやタクシーの運転手さんにチップを払い、届けるのが当たり前らしく、それもなんか恐い気がする… 日本の物流システムといっても、陸、空、海と手段は様々で、特に『陸送』については多岐にわたり、また運ぶ荷物により物流会社も様々で、例を挙げれば、一般家庭等へ荷物を届ける宅配便を始め、魚や野菜や肉の生鮮食品を専門に運ぶ業者や、建築資材等を専門に運ぶ業者、そして大きな重機等を専門に運ぶ業者、引っ越し専門業者等々、他にもありとあらゆる物流会社が日本には存在し、他国では有り得ないらしい! そして、なんといっても特筆すべきは、その配達時間の「速さ」である! 俺が住む宮城県から沖縄辺りに荷物を発送しても翌々日には届くのだから… それが我が国日本では当たり前で、他国の殆どでは有り得ない事らしい。 そんな世界に誇れる物流システムが、数年前からピンチに陥っているのを皆さんは御存知でしょうか? その要因は、景気低下や他業者との競争による低運賃や、一番の要因は「燃料高騰」が挙げられる! 物流システムの主は、殆どが軽油を燃料にするディーゼルトラックで、その燃料の軽油が、およそ20年前に比べると倍の価格に跳ね上がっている! およそ20年前は、1リットル当たり60円台だったのが、現在は110〜120円台に跳ね上がり、だからといって運賃もそうなの?と思えば、逆に運賃は昔より下がっているのが現実で、悪循環の極みである! 物流システム業界に、更に追い討ちを掛けるのが、スピードリミッターや、4時間走ったら30分休憩しろ!とかの国が定めた厳しい運行管理、そして過酷な仕事の割に給料が見合わない状況に陥っており、そんな現状に若者達は足を踏み入れるだろうか? 更には、トラック事故を減らすのには良い案なのだが、数年前の免許制度の改正で、昔は年齢18歳で普通免許を取得してから3年後には、大型免許を取得でき、すぐさま大型トラックに乗れたものだが、現在は普通免許を取得してから2〜3年後に中型免許を取得し、すぐさま大型トラックには乗れないという現実で、大型免許取得までの道のりが遠くなっている。 このままでは、日本の物流システム業界がピンチになるのは目に見えている。 そろそろ、国が本気になって物流システム業界をテコ入れしなければ、世界に誇れる日本の物流システムは萎えるぞ!
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