| No.14 恒例行事 |
道がまだ小学生で運動会の日のこと。屋台が出ていて道は近所の3歳の子と30分以上わたあめの列に並んでいた。なかなか帰ってこなくて様子を見に行ったら、前から3番目の所にいた。『もう少しだね!』と声をかけた瞬間、『わたあめの機械が動かなくなったので、おしまいです。ごめんなさい。』と言われた。勿論 30分以上並んでるから『えェ〜』という声が上がる。まだ20人以上並んでる状態。屋台のすぐ前にいた私は、『どうして動かなくなったんですか』と聞いたら わからない とのこと。学生の頃に、わたあめの屋台をしたことがあり、その機械もよく動かなくなったので、直しては使いという事をしていたので、直せる様な気がして、屋台の方に『うちの娘がもう少しの所で終わりと言われたんだけど、もう直らないんですか?』と聞いたところ、『分解したことなくて古い機械だし自分じゃ直せないよ』とおじさん。屋台の方かと思いきや 地域の青年会の方だった。そこで『ねぇねぇおじさん、私が直してみてもいい?私、わたあめ以前 にまいてたことがあってね』すると 『ど〜ぞ』という返事で私は早速作業に取り掛かり、直すことが出来、試運転でまきはじめた所、機械の音に帰った筈の子供達も列び始め、3本巻けば良かったのに、そうもいかなくなり、青年会の方に交代を促したが、もうくつろぎモードに入っており、結局最後まで50本以上巻いた。それから3ヶ月後、地域の夏祭りに『出番ですよぉ』と電話があり、その2週間後、子供会の夏祭りに呼ばれ、またそれから3ヶ月後、地域の秋祭りに呼ばれ、その2週間後ふれあい祭りに呼ばれ、結局行事があるたびに呼ばれ続けて、かれこれ3年目。青年会の方や地域の方々にも良くしてもらい、だいぶ顔も覚えてもらい、新しいわたあめの機械も購入してもらって、毎年恒例の年間行事になりました。
06/10/04 8:12
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