No.341 皮肉な話だが… |
最初にお断りしておくが、今回の日記に対して「憤り」や「不快感」を感じられる皆様には、より良き御理解を願う。
なぜなら、俺自身が馴染み親しんだ「福島県浜通り」も「自然」も大好きなのだから、深く理解して戴きたい!
皮肉なことに、今回の原発事故で立ち入り禁止や避難区域に指定された地域には「本当の自然」がやって来る!
街からは人々が姿を消し、港や河川で漁を行う人は当然居ないし、田畑や庭の雑草を刈ったり除草したり、といった行為は当然皆無だろう…
そんな中で、野生動物や昆虫や水棲生物達は、のびのびと活発となり、人々が姿を消した地域に「本当の自然」がやって来る!
政府機関は、取り残された家畜達の野生化を防ぐ為、躍起になっているが、いかんせん範囲に対して人員が全く足りない!というのが現状で、捕獲された家畜や動物達は、ほんの氷山の一角に過ぎない…
でもね、人々の姿が消えた、その立ち入り禁止区域は、放射線量が高いにせよ、本当の自然なんですよ。
鮭漁で有名だった請戸川や木戸川は、漁協の介入無しに自然本来の姿で、鮭は川に上り、そして産卵し、海に下るだろう。
それが本来の自然の姿なのだから…
近代科学文明が発展し過ぎた現在「人と自然の共存」なんて言葉は、はっきり言って「ありえない」…
だって、我々人類は地球にとって「害虫」なのだから…
地を掘り、水や石油を採掘し、山を崩し、河川には河口堰やダムを作り上げ、本来の自然のサイクルを壊す…
終いには、原子力なるものを開発し、放射能を撒き散らし、我々人類だけでなく、自然全てに「害」を振り撒く…
「人と自然の共存」とは、電気も車も水道も無い時代、灯りは、ローソクや囲炉裏を使い、楽な移動の手段は馬、そして水は、井戸水や湧き水を使ってた時代まででは無いだろうか?
俺は、家屋の柱に巣を作ったシロアリ達の姿が、地球に群がる人間の姿とダブって見える…
大都市になればなる程、そのように見える…
でも悲しいかな、この日記を書いている俺自身も、その害虫の1人なんだよな…
数年後、本当の自然が戻った河川や海岸、そして山々を、そして俺が好きだった相双地区の景色を生で再び見てみたい。
避難区域を泣く泣く離れ、不満ある生活を余儀なくされている皆さんには、本当に申し訳ない気持ちで執筆したが、どうか御理解して戴きたい。
馴染み親しんだ故郷を離れ、他地域で生活を送られている皆さん、新たなる希望を胸に秘め、今後の生活をどうか諦めずに頑張って下さい!
希望をしっかり持って生きてさえいれば、必ず良い方向に転がるはずです!
被災地よ甦れ!
頑張れ東日本!
最後になりますが、矛盾だらけの文章ですいませんでした。
12/02/19 0:47
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